途中から乗客が増えた

2011.10.20

ホームで写真を撮ったりうろうろしているうちにほかの乗客は誰もいなくなってしまい、駅員も私なぞ眼中にないようで、切符を回収しようともしない。客待ち顔のタクシーがぽつんと停まっているだけで、まわりには何もないさびしいところだ。駅は市街地から離れたところにあり、城端の市街までは少々距離かおる。越中の小京都といわれるところなので、せっかく降り立つたからと、ぶらぶらと歩いて町を目指した。一〇分ほどで城端の町の中心にたどり着いた。平日ということもあってか、人気もなく閑散としている。市街はこざっぱりと整備され、小さく穏やかな風情だ。あまりのさびしさのせいもあって、簡単な昼食をとり、名物の銘菓「がや焼き」だけ買って、さっさと折り返すことにした。帰りの列車は、二両編成のディーゼルカー。行きと同じ塗装だが、元急行列車用の車両だ。ローカル列車用に入り口周辺はロングシートに改造しているが、奥の四人掛けボックス席はゆったりとしている。窓下に小さなテーブルがそのまま残っているのも、ペットボトルなどが置けて便利だ。行きとはうって変わってガラガラでの出発。途中から乗客が増えたものの、行きの列車の倍の座席があるせいか、ゆったり過ごせた。