自転車道、という表現には注意が必要だ。なぜなら日本における自転車道は、歩行者も通行でき、往々にしてむしろ歩行者の方が優先される箇所もある、実質「自転車歩行者道」であることがほとんどだからだ。どうも設計速度ものんびりペースぐらいであるようだし。だから、早く走りたい人は通らないほうがいい。最近のサイクリングロードには、多少道幅に余裕を持って設計されたものがあるが、ロードバイクがスピードを出して走れるほどに広いところはほとんどないであろうから。
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そういう意味では、サイクリングロードは歩行者と共存すべきスローな道路なのである。だいたいサイクリングロードは、車の進入を防ぐために、一般道と交差する部分のほとんどに車止めと呼ばれ障害物を設けざるをえないという現実がある。ポールだったり、石柱だったり、柵だったり、チェーンだったり、その形態はさまざまではあるが、私の知る限り、これにぶつかるのは、むしろ自転車であり、それがいかにラディカルな結果をもたらすかを充分に見聞きしているので、特に眺めの良いサイクリングロードや、仲間と走っているときなど、ゆめゆめ油断をしないほうが良い。先日もちょっと道路設計に携わる方と話す機会があったのだけれど、自転車の通行を阻害せずに自動車の進入を防ぐシステムが開発されれば、凄いブレイクスルーであると思う。そのほかサイクリングロードのハンディとしては、土地を確保する都合上、あまり人の来ない海岸地帯とか、さして視界のよくない寂しい河川敷とかに設置されるケースも多く、女性でなくても、1人ではちょっと不安だったり、途中で飲食物を補給したくても、サイクリグロード沿いには商店はおろか人家も見当たらなかった、なんてこともある。きちんとサイクリングロードが出ている地図が少ないのもちょっと困る点だ。というわけであまり愉しくない面から先に書いてしまったのは、サイクリングロードだかといって、過剰な期待をしすぎないほうがいいよ、と思ったからである。しかし、自動車が入ってこないというのは、実際実にありがたい。車止めや、一般道との交差部分、歩行者の存在、幅が狭いゆえのすれ違いなどには注意しなければならないが、親子でサイクリングを愉しみたい人などには、とても良い環境だろう。